外飼いのおうちから我が家にやってきた中型の預かり犬。うちに来て間もなくフィラリア検査をしてもらったところ「強陽性」が出て治療することになったのが約1年前。
フィラリアは心臓に寄生する虫です。すでにフィラリアにかかっている犬の血を蚊が吸い、一緒にミクロフィラリアというフィラリアの幼虫も吸ってしまい蚊の体内で成長。この蚊がフィラリアにかかっていない犬の血を吸ったときに犬にフィラリアが侵入してやがて心臓で寄生するというもの。メスのフィラリアは心臓でたくさんのミクロフィラリアを産み、産まれたフィラリアは6年ほどの寿命があるそうです。たとえフィラリアが死んでも出ていく場所がないのでずっと血と一緒に体内を流れ続けるんだそうです。フィラリアは放っておくと呼吸困難などを引き起こしやがて死に至ります。
今回ボルバキア治療という治療方法を行いました。フィラリアの体内にはボルバキアという細菌が寄生しています。ビブラマイシン(一般名:塩酸ドキシサイクリン)という抗菌薬(抗生物質)を投与することによりボルバキア菌を殺します。フィラリアはボルバキア菌がいないと生きていけないそうで、やがてすべてのフィラリアが死滅してしまうというものです。
実際の治療ですが、まずフィラリアの駆虫薬を飲みます。ショック死を防ぐために抗生物質も飲みます。これで、ミクロフィラリアや若いフィラリアの駆虫をします。そして、この日から1ヶ月間毎日朝と晩にビブラマイシンを飲みます。1ヶ月が経過して薬がなくなったらそこからの1ヶ月間は何もしません。で、2ヶ月が経過し後に病院でフィラリアの検査をします。これが1クールです。
うちの預かりワンコは、これを5クール(計10ヶ月)繰り返しました。そして無事陰性となりました。ただ、先ほども書きましたが「フィラリアの死骸」は一生体の中を回り続けます。
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